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網点とベタと。印刷の方法(オフセット印刷)

投稿者:
HP Mail News 編集部

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おつかれさまです。印刷現場ヤマモトです。
早いもので今年もあと2カ月ですねぇ^^;

「あっという間に今年も終わっちゃいました(笑)」
みたいな感じにならないよう残り2カ月も突っ走っていきます。

ヤマモト_10月

 

さて、前回は人間が色をどう認識するのかをお話ししました。
ということで、今回は印刷についてお話ししていきます。

 

まずは印刷の技法でベタ印刷と網点印刷という印刷方式を。
ベタ印刷とは紙の色が全く見えなくなるようにインキを乗せることで
網点印刷は網点状にインキを紙に乗せて色の濃淡を表現する方式です。

言葉だけではよくわからないと思うので…

 

【ベタ印刷】
印刷_10月

光が当たっていて見えにくいですが、墨1色のベタ印刷です
豊榮印刷ではパッケージ商品を印刷する時は、主にベタ印刷で印刷しています。

 

【網点印刷(Y、M、C、K)※】

印刷_10月2

 

これは印刷の色見本となるカラーチャートです。
皆さんが普段よく目にする雑誌やポスター、チラシなどの印刷は網点印刷です。
この画像は4色の網点が重なり合って表現されています。
※  Y:イエロー M:マゼンダ C:シアン K:ブラック

 

とまあこんな感じで二つの印刷の技法があります。

ベタ印刷で難しいのは、色のムラを出さないことです。
例えば同じ紙でも、紙の上下で色の濃淡の差があります。
これを微調整しながら印刷していくのは、なかなか難しいのです。
他には印刷の刷版にホコリやキズがついていると、印刷物の色が抜けたりしてしまうので
その点も注意が必要です。

 

4色の網点印刷は見本の色に合わせることが難しいです。
実際に印刷すると、パソコンの画面や写真で見えている色とは違うことが多いのです。
印刷する時に、4色の濃度を上げたり下げたり、時には画像データを修正したり、
刷版を出力する時に網点の大きさを変えることもあります。

 

僕の個人的な意見ではベタ印刷のほうが難しいです…。
普段は4色印刷機のオペレーターをしているということもありますが、
まだまだ経験不足…一人前への道のりは、まだ少し遠いです。

これまでの記事はこちらから。
温度と湿度、そして印刷、その関係が商品にどう影響するのか?
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紙が上手く流れないその原因は!?
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人の視覚と光と色の関係

  • 2014年10月24日
  • カテゴリー [ お知らせ ]
  • 投稿者 HP Mail News 編集部

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  • 池田 俊雄

    池田 俊雄
    いけだ としお    
    豊榮印刷株式会社
    専務取締役
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    1979.1.26 大阪生まれ。
    2002.9 ウィーン国立美術大学 修士。
    2003.3 豊榮印刷株式会社入社。
    創業1934年という長い歴史を背負いながらも、私たちの目指す道は「あたらしいホウエイ」です。

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    池田 俊紀
    いけだ としのり    
    豊榮印刷株式会社
    常務取締役
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    1985.3.22 大阪生まれ。
    2010.3 豊榮印刷株式会社 入社。
    文部科学省認定「印刷専門士」。
    印刷専門士の専門知識と、いろんな実務経験が自分を育てる。印刷業を通して、大きな「輪」をつくりたい!

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    仕入先等の協力会社との関係も深く、日々新しいことを生産管理する女。

    ヤマモト(名もなき印刷士)マイスターへの夢を目指す、異業種からの刺客。印刷に魅せられ印刷士に。
    やるからには印刷士の中の印刷士になるという熱い男。現場で修行中。

    ウエキチ(パッケージ研究室 助手)革命的なカタチを求めて全国をロードバイクで駆け抜ける日々。脚力には自信あり!甘いもの好き!常に新しいカタチを求め、縦横無尽に動き回る!

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