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ここから先へ送るために〜フィーダー編〜(オフセット印刷)

投稿者:
HP Mail News 編集部

みなさん、こんにちは。名もなき印刷士ヤマモトです。
5月に入って暑かったり少し肌寒かったりと季節の移り変わりを感じますね。^_^

さて、今回の内容はフィーダーについて。

ヤマモト_5月

過去のブログで少し書きましたがフィーダーとは印刷機の「給紙」部分のことです。
今回はそのフィーダーの動いている様子を紹介していきます。

印刷_5月

上の写真が印刷機のフィーダー部分です。ここに紙を積んで流していきます。

ちょっと写真の各部分を拡大して・・・。

印刷_5月2

横から見た写真です。少し寄りすぎましたが・・・。
灰色の吸盤みたいな部分を「スイ」といいます。
ここから紙を吸い上げ流していきます。
この吸盤にも種類があって紙の厚みや大きさ、
そして前回紹介したコート紙など 紙の種類によって変える必要があります。
動いていて少しわかりずらいですが写真は厚紙を流しています

次に後ろからの拡大写真です。

 

印刷_5月3

まず全体的にエアーを入れる部分があり、エアーを入れた状態でスイが紙を吸い上げます。
そして真ん中にある「ヘッド」と呼ばれる部分とその隣2ヶ所にある抑えで
紙が複数枚出ないように抑えています。

実際に紙を吸い上げると・・・

 

印刷_5月4

 

こんな感じになります。
紙によってはエアーの強さや抑えの位置、またヘッドの高さなどを調整。
うまく流れるようにしていきます。

 

印刷_5月5

 

そしてユニット部分に紙を流していきます。
写真のローラーみたいな部品を「コロ」と呼び、 紙がずれてでないように抑える役目があります。
このコロも紙の厚みや種類によって抑える強さを変える必要があります。

あまり強くし過ぎると紙にコロのあとが残る場合もあり・・・難しいところですね^^;
ユニットに紙を流し込む最後のところで「針」というものがあります。
これは紙の位置を調整し、印刷のずれをなくす為のものです。

 

印刷_5月6
印刷_5月7

 

このように少し紙をひいて同じ位置に印刷できるようにするのが「針」です。
しっかりと引いていない場合、または引き過ぎている場合は、
センサーが反応して 警告音で知らせてくれる仕組みです。

以上が、一通りのフィーダーの流れです。
今回はフィーダーの全体的な流れを紹介しましたが、 次回はもう少し掘り下げてスムーズに流す為の工夫や うまく流れなかったときの原因などを書いていけたらいいなと思います。

 

これまでの記事はこちらから。
▶ 温度と湿度、そして印刷、 その関係が商品にどう影響するのか?(オフセット印刷)
▶ はじまりはいつもここから ~フィーダ編~(オフセット印刷)
▶ これがないと始まらない!(オフセット印刷)

  • 2014年5月28日
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  • 投稿者 HP Mail News 編集部

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  • 池田 俊雄

    池田 俊雄
    いけだ としお    
    豊榮印刷株式会社
    専務取締役
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    1979.1.26 大阪生まれ。
    2002.9 ウィーン国立美術大学 修士。
    2003.3 豊榮印刷株式会社入社。
    創業1934年という長い歴史を背負いながらも、私たちの目指す道は「あたらしいホウエイ」です。

  • 池田俊紀

    池田 俊紀
    いけだ としのり    
    豊榮印刷株式会社
    常務取締役
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    1985.3.22 大阪生まれ。
    2010.3 豊榮印刷株式会社 入社。
    文部科学省認定「印刷専門士」。
    印刷専門士の専門知識と、いろんな実務経験が自分を育てる。印刷業を通して、大きな「輪」をつくりたい!

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    ヤマモト(名もなき印刷士)マイスターへの夢を目指す、異業種からの刺客。印刷に魅せられ印刷士に。
    やるからには印刷士の中の印刷士になるという熱い男。現場で修行中。

    ウエキチ(パッケージ研究室 助手)革命的なカタチを求めて全国をロードバイクで駆け抜ける日々。脚力には自信あり!甘いもの好き!常に新しいカタチを求め、縦横無尽に動き回る!

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