キラキラをきれいに作るために

※2014年06月18日に掲載された記事です。

今回のテーマは、箔押しの加工についてです。

 

先日、箔押しの作業現場を見学させて頂く機会がありました。
準備段階から見学させて頂いたので、その時の様子を紹介します。

その前に、箔押しって何かと言いますと…

御祝儀袋などで、「寿」の文字がキラキラしていたりしますよね。そのキラキラを作ることです。

そのキラキラを作るための工程を今回は紹介させて頂きます。

 

まず、箔版を鉄板につけます。
この鉄板は、機械が動いている時に120度まで温度を上げます。
この温度と圧力で、箔を素材に圧着させます。

 

ちなみに、箔版の種類は、マグネシウム版、銅板、亜鉛版など
箔押しする素材や制作数、コストによって使い分けます。

 

生産管理_6月

 

フィルムを設置。
2本垂れ下がっているのが箔のフィルムです。
このフィルムが凹凸のある版に押されて転写し、箔の輝きを表現します。

 

生産管理_6月2

 

生産管理_6月3

 

設置完了。

ここからが本番までが長い道のり。
箔を押す位置が、ばっちり合うまで何度も微調整を行います。

箔を押した位置がずれていれば、定規で測って何ミリ移動するか微調整。
箔版の位置を変えます。
そして転写。全ての箇所がばっちり合うまで調整します。

 

生産管理_6月4

 

やっと、箔がばっちりの位置にきました。
次に、箔が均一に押されるように調整します。

 

箔版の圧が同じになるように、素材の下に紙を敷いて、
圧が少しでも弱い箇所があれば、その部分に紙を貼って圧を調整します。
この作業も、全ての箇所が均一になるように調整し続けます。

 

生産管理_6月5

 

全ての調整が終わったら、箔押し作業の開始です。

ここまで見学させて頂いてありがとうございました。

また機会があれば他の加工を見学していきたいと思います。