校正機と実機での違い

※2017年11月20日に掲載された記事です。

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校正と実機について

広告物やパッケージなど、デザインを簡易校正ではなく印刷本紙をつかって確認することを本紙校正といいます。

色の再現性をできるだけ正解に確認したいときは、実機での校正をお勧めします。これは、取り組んでいる会社とそうでないところがありますので、確認してみてください。

 

何が違うのか。

まず色確認をするための校正には何種類かあります。

ひとつは、インクジェットなどの簡易校正。印刷方法やインク、用紙などの違いによりイメージの共有ができます。ほかには、平台校正があります。用紙は本紙をつかい印刷することで、色も風合いもそこそこ掴めます。ただ実際に当日印刷する実機とは違うため再現性は低いです。

最後に、実機での校正です。当日刷る印刷機で本番さながらの仕様で印刷し、色を確認してもらう段階から精度の高い校正を見て判断してもらいます。

 

何がいいかは一目瞭然ですが、下に行くに従って、手間と予算がかかります。ただし、校正段階から仕上がりをクライアントと共有できるため、いろんな言い訳をしなくて済みます。笑

何がいいかは案件次第ということで、大事なことは選択肢があるかどうか。仕事をスムーズに流すこと、案件によっては石橋をたたかなくてはならないときがあること。予算と時間を最優先にしないといけないときもあること。

 

ただし知っておいてほしいことは、万能はないということ。実機とは違う印刷機で校正をすると、精度の高い印刷を求める場合には再現が難しくなります。そのため仕上がりに誤差が出てしまいます。

よく目にする、校正との色ブレですね。ほんとうによくトラブルになるそうです。笑

私どもも含め、業界的に。

色のトラブルを招くと、どこをどう直すか判断は難しく、状況は犯人探しのような空気になり、クオリティーの低い仕上がりになる可能性が高いです。

つくる上でのプロセスも踏まえて考える必要があります。そこをひとつひとつ丁寧に向き合っていくと、商品やサービスへの愛着が湧いてきます。

オフセットもデジタルも、使い方は違えど、ものづくりのスタンスは同じですね。