パッケージをつくる前に、読んでおきたいこと

※2014年10月3日に掲載された記事です。

パッケージイロイロ-2

 

パッケージの作り方

 

昨今の技術革新や競争社会も手伝って、世の中には化粧されたパッケージがたくさんあります。
店頭で見ていても、つい職業病なのか、手にとって入念に手触りの感触をみてみたり、
いろんな角度から眺め、光の反射具合での色の見え方を楽しむ習慣があります。

 

いいパッケージには、人を魅了する力があるように思います。
その魅力については、後ほどゆっくりみていきたいと思います。
これこそが、パッケージの役割や付加価値だと、私は考えます。

 

何のためにつくるのか?

 

今回は、パッケージの作り方です。
まず、パッケージをつくるための「目的」を明確にすること。
例えば、新商品の立ち上げや、既存商品のリニューアル、既存商品の横展開など。
内容によって製作者の求められるスキルや作業、当然コストも変わってきます。
逆に「目的」を双方(発注者と製作者)が共有しない限り、いい仕事は難しいように思います。

 

商品のコンセプトを深く掘り下げ、互いが共有すること。
そうすることでパッケージは、商品やブランドの価値を伝えることができると思われます。

 

何を大切にしているのか、どんな方に見てほしいのか。

 

伝えたい印象や価値をカタチにしないことには、
生活者の方に価値を伝えることはできないと思われます。

 

どこで売られるのか?

 

あなたの商品が、どんな場所に置かれるのか?
これはとても重要です、あなたの商品だけが置いてあれば選ばれる確率は高いでしょう。
しかし土産売り場のように、似たような商品が数多く並んでいるような状況ではどうでしょう?
生活者は選ぶことさえも、たいへんです。
なぜなら、商品の違いがわかりにくいからです。

 

では、どうやって選ぶのか !?

 

選ぶ際の時間や予算、また渡す相手の性別や家族の趣味、それとも自分のためのものなのか?
売り場でのお話はご自身の経験で、容易に想像はつくと思われます。
ブランドショップのように店員のオススメがなければ、ご自身で判断することとなります。
そんな時は、パッケージの「第一印象」が大きく影響します。

 

「なんか、おいしそう」
「説明もしっかりしているし、ちゃんとしてそう」
「かわいい」
「○○さん、好きそう」

 

こんな声を売り場ではよく耳にします、これは偶然でしょうか?
こんな印象を意図的に生活者に伝えることができれば、
より多くの方に手にとっていただけるように思います。
そして多くの方に商品やサービスを使っていただけるのではないか、と考えます。

 

どんな売り場なのか?
他社のパッケージはどうか?
など、選ばれるパッケージになるためには現場での状況や印象がとても重要です。

 

売り場で歩く人が商品を見るのは一瞬です。
その瞬時に何が売られているかを、一瞬で分かる必要があります。

 

パッケージの作り方は、その商品の魅力を見えるカタチとして最大限に伝えること。

そうすることで、いろんな方からの口コミが広がり、商品をよりたくさんの方に使っていただける。
結果、売上が上がったり、商品のシリーズ展開がある、楽しい未来になるはずです。
じっくりパッケージの作り方について、考えてみてはいかがでしょうか?