パッケージをつくる前に
パッケージとはただ美しいだけでなく、企業と生活者をつなぐ紙の器である。
そして互いが喜びを分かち合えること、それがパッケージの役割です。
またパッケージは、ブランドの価値を高め、伝えたい世界観をきちんと伝えること。
これもパッケージの役割です。
次に、何のために、パッケージをつくるのか?
まず、目的を明確にすること。
だれに見てもらいたいか?
どこで売るのか?
売り場で横に置いてあるほかの商品は? そのパッケージは魅力的か?
最後に、パッケージで商品の魅力を最大限に「見えるカタチ」として表現すること、とお伝えしました。
ヒアリング(打ち合わせ)
パッケージをつくる前に、発注される方は上記のようにコンセプトをまとめていただきます。
そうすることで形状・デザイン・納期・予算などの、具体的な「打ち合わせ」に入っていけるのです。
しかし、ここまで完璧にまとめていただいているお客様は ご く わ ず か。
よくある打ち合わせは、コンセプトからお互いに確認するところから入ります。
その時点では、デザインも確定していないケースが多いようです。
ただ中には珍しいお客様は、完璧に最後までイメージされている意識の高いお客様がいます。
それはすばらしいパッケージができることは、いうまでもありません。
ただ個人的な妄想ではいけません、客観的な視点も交えたコンセプトメイキングは必須です。
話が逸れましたが、どんなことを打ち合わせで話すのか?
もうほとんど上で話しましたが、コンセプト、次に具体的な形状デザインやグラフィックデザイン。
「どう見せるのか」という部分ですね。
大事ですよね、やはり「人は見た目で9割」を判断するそうです。
そんな本を読んだことがあります、なるほどと納得できる例えがたくさんありました。
その次に、予算。
これも、とても大事ですよね。
予算は?とお聞きすれば、特にありません、とお答えするお客様も多いです。
実際に見積書を見せれば、「予算が合いませんね」と。
よくあることですが、業者の感覚とお客様の予算の感覚って違うこともありますね。
普段から見積もりばかりしていると、その感覚が普通になってしまうのです。
予算については、いろんな角度から相談したいものです。
ひとくちにパッケージと言っても、会社によってできることはさまざまです。
生産ラインや実績、対応なども含めて考える必要があります。
それらによっても、予算は大きく変わります。
中小企業であればすべての商品を、社内でまかなえるのは難しいと思われます。
メリット、デメリットを、打ち合わせのときによく確認してください。
次に、納期です。
昨今は急ぎの仕事が多いように思います。
24時間営業しているコンビニ、「便利さ」を追求したサービスが生活に浸透しています。
その影響も受け、印刷や紙器業界も変わってきているように思います。
アナログからデジタルへ、一貫生産による短納期への対応、
オンデマンド印刷による新サービスの提案。
まだまだ、これからも変わり続けます。
新しいサービスなどは、会社によって、人によって、「打ち合わせ」はさまざまです。
よりよいパッケージをつくるために、密な打ち合わせは欠かせません。
企業と生活者をつなぎ、喜びを分かち合うことのできるパッケージ。
そしてブランドの価値を高め、世界観をきちんと伝えることのできるパッケージ。